知的資産経営報告書

企業には、決算書に表れない、様々な価値があります。
その価値にスポットライトを当て、自社の価値を様々な角度から評価していくひとつの一つのツールとして、
知的資産経営報告書があります。

知的資産経営報告書は、企業が有する技術・ノウハウ・人材など重要な知的資産の認識・評価を行い、
それらをどのように活用して企業の価値創造につなげていくかを示す報告書です。

現在は、以前のように、右肩上がりで、経済成長を遂げている状況ではありません。このような環境下では、
過去から現在までの事業展開を振り返り、自社の強みを認識し、将来その強みを活かしてどのように事業展開を
行うかをストーリー化(価値創造のストーリー)・見せる化(魅せる化)することが大切です。

そのような考えに基づいて作成された知的資産経営報告書は、社内に向けては、会社の理念、経営トップの
考え方を共有することで、社内体制の強化、事業継承においての役割を果たします。外部に向けては、取引先や
新規追求先への会社PRなどの広報活動の役割を果たします。
金融機関に向けては、より深く会社の現状を知ってもらうことで将来、資金支援を受けるときの資料の役割を果たします。

知的資産経営報告書は、このように、内部マネジメント向けや関連会社・顧客向けに作成されるだけでなく、
金融機関などの債権者、ステークホルダー向けへの重要な情報の集積であり、単なる自社の宣伝広報紙ではなく、
知的資産を活用した知的資産経営の成果と将来的目標を掲げた情報ソースをなすものです。

これから、ますます重要度、注目度を集めるものとなります。

知的資産経営報告書での知的資産

1.知的資産
(1)経営者の考え方・能力・カリスマ性・人脈など
(2)優秀な従業員、EX 顧客集めの上手な営業社員
     人にはできない金属加工技術を持つ社員
(3)優良な取引先の存在
(4)非常に協力的な外注業者の存在など

2.知的財産
ブランド、営業の仕方、生産技術のノウハウなど

2.知的財産権
商標権、意匠権、著作権、特許権、実用新案権など